PE-BANKを利用していたITフリーランスエンジニアが語るメリットとデメリット

PE-BANKというITフリーランス専門のエージェント会社が最近になって大々的に宣伝しています。

フリーランスのエージェント会社としては業界最古参と言っていいほど昔からフリーランスのサポートをしている会社で、今年で30周年を迎える歴史ある会社です。

私も3年ほどPE-BANKにお世話になっていた時期があり、当時は大変お世話になりました。

現在は利用していないですが、3年ほど利用していた経験を元にPE-BANKに所属するメリットとデメリットをお話したいと思います。

PE-BANKを利用するメリット

まずはPE-BANKを利用するメリットを説明していこうと思います。

フリーランスエージェントとして多くの契約先を持っている

何と言ってもフリーランスエージェントの先駆者的存在の為、多くの契約先を持っています。

よってフリーランスのエンジニアがPE-BANKに登録した時点で何かしかの案件を案内してもらえます。

どんな案件があるのかだけでも聞きに行く価値はあると思います。

特に現在はエンジニア不足のご時世の為、ある程度の規模のプロジェクトや顧客から常に要望が届いているとの事でした。

よってPE-BANKに登録しておけば案件に困り路頭に迷うという事はありません。

地域毎に支部がある

歴史が長いだけあって北海道や東北、岡山や広島に拠点を持っています。

現在フリーランスのエージェント会社は東京や大阪に拠点を持っている会社は多いものの、なかなか全国にまで拠点を持っているエージェント会社は少ないという現状があります。

その為、地方に住んでいたらPE-BANKは絶対に登録しておくべきエージェントになります。

エンジニア同士の交流会が盛んに行われている

拠点が多くあり、PE-BANKに登録しているエンジニア数も多く交流会も頻繁に行われています。

交流会と言っても単純に飲み会の場もあれば、勉強会という形でコミュニティ形式の場も形成されているので、飲みが苦手な人でも参加する場があります。

技術的な勉強会から趣味の集まりまで色々な集まりがあるので、自分に合った場を選んで行く事ができます。

また、半期に1度は東京でイベントが開かれ、その際の交通費はPE-BANKに請求する事ができます。

エンジニアの報告会という名目ですが、年末のイベントは家族イベントとしてディズニーランドの入場券も一緒に手に入れることができ、会場も舞浜のディズニーランド横のホテルになりますので東京旅行に行くと思って参加する人たちも多いです。

補助金や保証制度が充実している

PE共済会という共済制度やPE-BANKカード、資格取得の補助金など、様々な保証制度が充実しています。

家選びの補助や仕事道具を購入する為の提携店、確定申告サポートといった家庭や業務面のサポートも充実してきているので、まるで会社のような保証や補助を得られるという魅力があります。



 

 

PE-BANKを利用するデメリット

次はPE-BANKを利用するデメリットについて説明します。私が契約中に感じた事も含めてお話します。

契約中は中間マージンがとられ続ける

エージェントと契約している為、当り前ですが中間マージンがとられます

中間マージンは契約期間に応じて12%~8%と徐々に下がっていきますが、最低でも8%とられるのでそこを払ってまでエージェントを利用し続ける価値があるかどうかというのはよくよく考えて付き合っていく必要があります。

後述しますが、筆者の場合はこの中間マージンの意味のなさが契約を終えた一つの理由でもあります。

支払いサイトが長い

フリーランスになると会社員の給料と違い、自分のもとに売上金が入ってくるのは売上確定後となります。

会社員の給料は月末や月初にすぐに振り込まれますが、そうではないので1か月の労働に対して得られる売上金が2か月後とかになる可能性があります。

そしてPE-BANKはフリーランスエージェントの中でも支払いサイトがかなり遅いです

そのサイトと言うのが月末締めの翌々月10日払いというもの。

で、これが結構な罠。

普通に捉えると、例えば1月分の支払いは翌々月の10日だったら3月10日だと捉える方がほとんどだと思います。

でも実際には

1月分の請求処理を行うのは2月前半になる為に2月末締めとなり、その翌々月の4月10日に手元にお金が入ります

よって

1月分の売上が入ってくるのは4月10日

となり、

2月と3月は無賃金状態で働く事となります。

PE-BANKに入りたてで契約し始めの際には上記のような支払いサイトになる事を肝に銘じてある程度の運転資金がないと大変な目にあいます。

ちなみに支払いサイトを短くする制度があるのですが、そちらを利用するにはマージンに3%の上乗せが入ります。

正直売上の3%というのはかなり大きので利用したくないと思いますが、利用しなければならない場合は仕方ないといった形になってしまいます。

共同受注とうたっておきながら、このあたりの待遇が納得いかない部分は少なからずあると思いますので、PE-BANKと契約する際には承知しておきましょう。

技術に詳しい人ばかりではない

これは実際に現場であった話でしたが、

PE-BANKに所属するエンジニアで全然技術がないエンジニアというのも存在しました。

フリーランスのエンジニアというとある程度技術に覚えがある人が多いと思っていたため、これには驚きましたね。

経歴はそこそこのように見えたのですが、実際にプログラムを組ませてみると組めなかったり、設計書を書けなかったりといった具合です。

フリーランスだからと言ってみんながみんな技術があるわけではないという事を知った瞬間でした。

組織だった動きはなくあくまで個人

フリーランスなので当り前と言えば当たり前ですが、あくまで個人を現場に入れることを生業としているのがPE-BANKです。

よって現場の中でフリーのエンジニア同士を積極的に繋ぐという事はしないですし、フリーのエンジニア同士でチームを組むように促す事もありません。

このあたりはどこのエージェント会社も同じかとは思いますが、もう少しチームランスというのを考えながらやれば良いのにと思った瞬間でした。

リモート案件はない

PE-BANKは基本リモート案件は取り扱っていません。

リモート案件について何度か聞いてみたことはありますが、一切請け負っていないとの事でした。

現在もホームページを確認する限りは「リモート案件はない」と明確にうたっている為、リモート案件を臨む場合は他のエージェント会社を選びましょう。

現場と契約後のフォローが特にあるわけではない

現場と契約後に特定のフォローがあるかと言えば、

事務処理とたまに来るメールや伺いの電話ぐらいで、他にサポートがあるわけではありません。

このあたりが長期にエージェントと契約を続ける意味がない理由となっていると思います。

積極的に他の現場の様子やスキルセットが見合って単価があがる提案をしてくれるわけではなく、エンジニアの意思を優先という名目のもと、基本的には現場を継続するかしないかの意志の確認のみです。

そして継続の意思がなければ他の現場を紹介するといった事の繰り返しなので、ある程度現場で信頼を得られればエージェントの価値がなくなってきます。

結果的に現場で知り合った人のつてで他のお客さんと直接契約を結んだり、現場の上位の会社と直接契約を結んでしまうケースも少なくありません。

キャリアサポートがあるわけではない

ホームページを見るとキャリアサポートをするようにうたっていますが、そこまでの体制は整っていません。

フリーランスなので「そもそもキャリアサポート受ける意味ある?」といった面もありますが、結局は自分の力で道を切り開く事に変わりはありません。

私がPE-BANKとの契約を3年でやめた理由

私がPE-BANKとの契約を3年でやめた理由は単純に

「マージンを払う価値を見出せなくなった」

為です。

私の場合は現場で次々と新しいプロジェクトが立案され、偶然ですが全然違う規模のプロジェクトで様々な技術に携わる事が出来たため、同じ現場にいる事となっていました。

そうしている間にもマージンは発生し続けるわけですが、やってくれる事は1か月に1度の事務処理対応のみ。

マージンも年額にしたら100万近くのお金が発生してくるわけで、早々安い金額ではありません。

そんな状態が続く事に徐々に疑問が発生した事と

あわせて現場で信頼できる方たちと出会った事から、個別に案件を獲得する経路も構築

された為、特にエージェントを利用するメリットがなくなってしまったわけです。

現場にいる間も営業情報を教えてもらうように依頼していたものの、魅力的な案件情報がまわってきたわけでもなかったので価値がだんだんとなくなっていきました。

よってエージェントとの契約を約3年で終え、直接企業と契約を結ぶようになりました。

フリーランスエンジニアはエージェントを利用する目的を明確にしておく事

フリーランスのエンジニアとして活動していく際にエージェントを利用するなら、

利用する目的は明確にしておいた方がいいです。

フリーランスというのはどうしても個人個人での活動に重きを置いているように見られる為、エージェントに登録したとしても現場では1人という状態になります。

よって現場に入ってしまえば人間関係は自分で構築していく事になりますし、現場の中にまでフォロー体制というのはありません。

エージェントを利用する事でフリーランス同士の繋がりを得たいのか、はたまた現場への足掛かりがほしいのかによっても利用目的は変わってきます。

現場への足掛かりが欲しいのであれば、それこそ何か月か置きに複数の現場へ足を運べるようにエージェントにお願いしておくべきです。

何よりもエージェントを利用しなくても仕事をとれる状態がフリーランスのエンジニアとしては理想な状態なため、本来はそういった活動をフォローしてほしいところですが、そんなエージェント会社は存在しません。

よって、自分の中でエージェントを利用する目的を明確に持ち、利用を続けるのかいつかは利用せずに仕事をとるのかを決めておくとよいです。

まとめ

PE-BANKは人との繋がりやITエンジニア同士の交流会、勉強会に頻繁に参加したい人にはいいと思います。

一方で支払いサイクルやマージンを重視する人にとってはデメリットの方が際立つと思いますので、他のエージェントを利用した方が良い結果が得られます。

ただ、登録するだけならエージェントは無料で利用できますので、案件情報や状況を確かめるのにはいいと思います。

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