フリーランスエージェントとしては設立して日が浅いですが、日に日に勢力を伸ばし勢いがあるレバテックフリーランス。
最近はレバテックキャリアという転職支援会社も運営している言わずと知れたエージェント会社です。
しかし、
レバテックって広告が多く出ていて報酬100万円超えをうたっている宣伝も多いけど、実際のところどうなの?
と思う人も多いのではないでしょうか?
正直ちょっと怪しい・・・と思っている人も結構多いと思うんですよね。
そこで実際に面談し、案件数や東京と大阪の違いをはじめとした気になる事を聞いてきましたのでシェアしたいと思います。
結論からいくと、レバテックフリーランスは案件をとりにいきたいなら登録必須!!なエージェントでしたよ。
レバテックの基本情報
レバテックフリーランスは東京に本社を持ち、大阪、福岡、名古屋に支店を持つフリーランスエージェントになります。
現在はフリーランスエージェントだけでなくレバテックキャリアという転職支援会社やレバテックビギナー、ゲーム業界やクリエイターを支援するレバテッククリエイターといった会社など多角的に経営している会社になります。
元々親会社であるレバレジーズ株式会社はSIをやっており、フリーランスがここまで有名になる前から会社として運営してきただけあって、案件数はエンジニアが足りなくなるほど抱えているエージェントと言われています。
今回はその真実を見極める為にも、大阪支店のレバテック大阪支社で面談をしてきました。
ちなみに大阪支社は以下の北新地や淀屋橋から近い堂島プラザビルの中にあります。
レバテックの単価状況の本当のところ。100万円は可能なのか?
レバテックと言うと有名なのが
「フリーランスなら月100万円も目指します」
「最高単価160万円」
といった高単価案件の広告。
実際に月100万円の案件はあるのか聞いてみたところ、
「あるにはある」
との回答が返ってきました。
ひとまず過大広告ではないようです。
ただ、条件としては
- 東京
- RubyやPython
- 上流から下流まで管理も含めて実施
といった条件をクリアする必要があるとの事で、案件数としてはかなり少なく厳しい条件をクリアする必要があるとの事。
要は最高級の案件になってくるという事ですね。
実際、RubyやPythonを扱う案件は東京に集中しており、かつまだまだエンジニアの数が少ない事からかなり単価が跳ね上がる傾向にあるようです。
エージェント経由で100万円を目指すなら東京でPythonやRubyのエンジニアを目指す道が一番近道になるので、とにかく売上を上げたい場合はPythonやRubyのエンジニアを目指しましょう。
もしくは技術ではなくPMOとしてマネージメントを行う人材も単価は高いとの事なので、そちらの方向を目指しても良いかと思います。
ちなみに大阪では100万円越えはなかなか難しいですが、70万円~80万円ぐらいの単価というのは探したらあるとの事でしたので、東京に比べると20%程度低い報酬といった所ですね。
エンドユーザからの直請案件が多いというのは本当なのか?
レバテックと言えばエンドユーザからの直請案件が多いとの宣伝文句でも有名です。
よって実際に直請案件がどの程度あるのか?
と言うのを聞いてみましたが、実態としては
レバテックがエンドユーザーから直請している
1次請案件が3割程度、
2次請負案件が4割~5割、
残りは3次請以降といった割合との事でした。
エンドユーザーからの直請、2次請負案件で案件が合計7割程度を占めているとの事なので、正直想定していたよりもかなり多いなといった印象です。
実際、私の周囲ではレバテック経由で仕事をしているエンジニアの方の中でも3次請ぐらいの人も結構いるので、エンド直請や2次請の仕事はもっと少ないのかと思ってました。
レバテックフリーランス意外にやるやん!!と評価を改めた所です。
エンドユーザーの直請負だからといって単価が高いわけではない?
フリーランスなら誰もが手に入れたいエンドユーザー直請負案件。
しかし、エンドユーザーからの直請だからと言って絶対に単価が高いというわけでもなく、お客様の資金力によって単価の上限が決まってくるので覚えておくと良いという話をしてくれました。
例えば2次請案件でも上位のお客様が大企業で資金力がある会社だと、実際エンドユーザー直請案件よりも単価の上限が高い場合も存在するとの事です。
そしてもう一つ、資金力が高い企業の場合、エージェント会社を直請企業として置いてくれる企業もまだまだ少ないようです。
これから数が増えていくとは思いますが、直受け案件だからと言って単価上限が高いとは限らない事を覚えておきましょう。
エンドユーザーの資金力と単価の上限が比例する為、高単価を意識するなら資金力がありエンジニアに費用を惜しまない企業の仕事を受けるのが一番だという事ですね。
レバテックは2次請案件までを中心に提案している
レバテックはエンドユーザーの直請案件か2次請案件を紹介していく方針にしているのだそうです。
それには理由があり、間に会社が入れば入るほどトラブルが発生した時の対応が大変かつ収束に時間がかかる為に線を引いているとの事でした。
間に会社を挟むという事はそれだけ説明先の会社が増えたり、話の内容が又聞きになって勝手に変わったりと認識の不一致が起こりやすいため、レバテックとしても3次請以降の案件は避けたいみたいですね。
2019年現在の案件状況は?募集が多い案件と少ない案件の傾向
2019年現在、JavaとPHPは常に人が足りないぐらい案件が多く困る事はないとの事です。
東京も大阪も関係なくJavaやPHPは常に募集がかかる為、レバテックでも常にエンジニアを探している状態と言っていました。
その他にもインフラや組み込みの案件、.NET案件についても定期的に案件があるとの事で案件に困っているエンジニアを募集している状態が続いています。
最近話題のPytonやRuby案件については東京に案件が集まっているようですが、徐々に大阪でも案件が出てきており今後も需要が増える見込み。単価も高い為おすすめだそうです。
よって、今高単価を目指すならPythonやRubyの言語を覚えて仕事を取る事ですね。
逆に案件が少ないのはデザインやコーダー、ディレクション関連の案件やゲーム、シナリオライターといった役割の案件だそうです。
特にゲーム案件は東京に全てが集まっているとの事でゲームを作りたいなら東京に行くべきですね。
最近話題のリモート案件の実態は?
近年はリモートワークを希望するエンジニアも多いので実態として案件数が増えているのか聞いてみました。
レバテックではセキュリティに懸念があるとの事からリモートワークはあまり推進してはいないとの事ですが、最近は徐々にお客様の中でもリモートを許す企業が増えてきているとの事です。
しかし、やはりと言っては何ですがリモート案件は東京に集まっているのが実態との事で、大阪をはじめとした地方ではまだまだ数がかなりの少数派との事でした。
これはレバテック自体がまずは東京から案件を集めているという事もありますし、大阪をはじめとした地方ではそもそもリモート案件が少ないという事もあり、レバテックとしてもあまりおすすめはしていない状況だそうです。
リモート案件を希望する人はレバテック以外のエージェントでお願いしたほうがいいかもしれないですね。
例えば私が面談に行ったクラウドテックでは、リモート案件をどんどん推進していきたいという想いを持っていましたので、リモート案件を探すなら一度話を聞きにいった方がいいです。
以下の記事でクラウドテックのレポートも書いているので、リモート案件に興味があるなら一度相談しにいってみてくださいね。
クラウドテックは柔軟に働きたいフリーランスが登録必須!週3や週4、リモート案件に積極的なエージェント!
リモート案件の獲得方法については以下の記事でもまとめていますので、あわせて確認してみてください。
フリーランスエージェントで在宅案件やリモート案件を獲得する2つの方法!
稼働が週2、週3、週4といった案件はあるのか?
フリーランスで同じく人気なのが週2、週3、週4といった週5フル稼働ではない案件。
1週間のうち半分ぐらいは現場に出て、もう半分は他の仕事を行うなんていう働き方に憧れる人も多いですよね。
そこでレバテックにも実態としてどうなのかを聞いてみましたが、レバテックでは
週5案件を基本としている
との事でした。
全くないわけではないとの事ですが、基本的に週5案件を受けている為、もし週3や週4を希望する場合は週5で受けてからの交渉を行う方針をとる事が多いのでいきなり週3とか週4といった稼働にはならないようです。
もちろん希望すれば週3や週4の案件も提案してくれるそうですが、絶対数はかなり少ないというのが実情で案件をゆっくりと探せる人のみサポートさせてもらっているとの事。
また週の稼働が少ない案件はコアな部分を任せてもらえる事が少なくなりがちで、かつ確実に結果を出せるスキルを求められる事からある程度の経験値や実績が必要だという認識が必要です。
よって週の稼働を減らしたい場合は実績を作って交渉する方が話がはやいですね。
少し話が脱線しますが、私が話を聞いてきた中で週の稼働数が少ない案件に理解があるエージェントはリモート案件と同様クラウドテックでした。
また東京をはじめとした関東の仕事が中心となってしまいますが、Midworksというエージェントも稼働数が少ない案件に理解があるエージェントになります。
稼働数が少ない案件はそれなりの結果を出す力を求められる事が多いのですが、いくつもの案件を並行で経験するチャンスでもあるのでチャンスがあればどんどん挑戦していってくださいね。
売上サイトとマージンは?
レバテックの売上サイトは末締め15日支払いでマージンは非公開です。
マージンについては直接聞いてみましたが、非公開という回答には変わりありませんでした。
15日という支払いサイトはフリーランスエージェントの中では早い方ですので、資金繰りに困らないというのはポイントが高いなという印象です。
マージンについて非公開というものの話を聞く限りでは一次請負している場合は15~20%、2次請以降の場合は15パーセント前後だという印象を受けましたので、他のエージェントとそこまで大差ないマージン率だと言えます。
以下の記事でマージンについて公開されていない事のメリットデメリットも紹介していますので、興味がある方は見てみてください。
フリーランスエージェントのマージン率は非公開の方がお得?公開と非公開のメリット・デメリットとは?
東京と大阪の単価の違いはある?
以前東京と大阪の案件の実態について以下の記事に書きました。
[clink url=”https://itengneer-navi.com/osaka-freelance-tanka/”]実態として上記に書いた通りの回答が返ってきましたが、やはり東京と大阪での単価の差や案件数の差についてはレバテックフリーランスでも同一だそうです。
平均して10万~15万程度の差が出てくるのは東京の案件数やエンジニアが多いという事が理由の1つとして挙げられると共に、PythonやRuby、画像認識系の最新案件が集まっている事も単価を引き上げている理由だとの事。
ただJavaやPHPについては案件が全国に存在している事から、そこまで単価の差がないそうで、
生活費や物価の高さを考えると東京と大阪に差はないもしくは大阪の方がいいのではないか?
との話でした。
レバテックフリーランスに登録しているエンジニア同士の交流は?
レバテックフリーランスは交流会を率先して開くエージェントではない為、そこまでイベントは多くないようです。
しかし昨年あたりから徐々に交流会を開いたり、飲み会を開いたりといった事が盛んになってきたそうで、昨年末には忘年会を開いたそうですよ。
また現場に入っているレバテック経由のエンジニアについては、お互いにわかるように参画時に名前を教えているとの事で、現場が同一の場合は仲がいい場合も多いとの話でした。
このあたりは現場担当に聞かないと教えてくれないエージェントさんもいる中では現場の事を考えてくれているエージェントだと思います。
またヒカラボというエンジニアの勉強会を開催している為、飲み会のようなイベントが苦手な人でもエンジニア同士の交流を深める機会があるのはありがたいですね。
案件の豊富さやエージェント経験値の高さから登録は必須
レバテックは東西関わらず多くの案件を抱えており、仕事がない状況はありえないとの事だったので、基本的に登録したら案件には参画できる状態にあると言っていました。
今回面談で話をした担当者もIT業界の事をよくわかっていて言語の話などもできる方だった事から、非常に好印象でした。