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HULFTによるファイル伝送の詳細設計の基本〜HULFT基本設定〜

サーバー間でファイルをやりとりする方法はFTPやSFTP、SCPなど様々な方法をとることができるが、今回はセゾン情報システムズが販売しているHULFTについて紹介しようと思う。

実際にHULFTを使うまでに必要な設定についても詳しく記載して残していくので、設計の際には参考にしてもらえると幸いだ。

HULFTとはサーバー間のファイル伝送ソフト

HULFTの設定に触れる前にHULFTとはなんぞや?と言うとセゾン情報システムズが提供しているシステム間ファイル伝送ソフトの事。

サーバー間のファイルのやりとりをスムースに実現してくれるソフトウエアだ。

よくサーバー間のファイルのやりとりはFTPやRCP、SFTPやSCPといったOSに標準搭載されているファイル転送プログラムを利用しがちだが、相手との接続方式や認証方法、利用できるコマンドの決定、サーバークライアントの決定など様々な設計が必要で、実際に企業間とかシステム間で実装しようと思うとハードルが高い場合がある。

そういった悩みを一気に解決してくれるのがHULFTというファイル伝送ソフトの強み。

実際に使ってみるとかなり便利で、ファイルの転送はHULFTに集約したいというぐらい簡単なため、本ページでは基本的な設定方法や設計で注意すべきことをまとめておこうと思う。

HULFT設計のポイント

HULFT設計を行う上でポイントとなるのは、相手側とどの値を合わせておかないといけないか?という事だ。

もちろん障害発生時の運用だったり、ファイルの中身だったりと決めることは多々あるのだが、本ページではHULFTが持つ設定値に特化して説明するため割愛する。

さて、HULFT導入におけるポイントだが、大きく分けると以下の5つに分類される設定を決めなければならない。

その5つと言うのが以下に当たる。

    1. HULFT基本設定
    2. HULFT詳細ホスト情報
    3. HULFT転送グループ情報
    4. HULFT集配信情報
    5. HULFTジョブ情報

上記の5つの項目に分けられる設定の内、HULFT基本設定に関してはHULFTプロダクト全体に関わる設定。

その他の設定は相手先や伝送業務に合わせて設定を作っていく項目になる。

以下で1つずつ説明していこうと思う。

HULFT基本設定の設定項目と設計ポイント

まずHULFTの基本設定として抑えておかなければならないのがHULFTインストール後の初期設定に必要となる基本設定。

いわゆるシステム動作環境設定としてHULFTサービスが動くための基本設定だ。

この基本設定ではインストールフォルダだったり転送する際の文字コード、HULFTホスト名といったものが設定されることとなり、ほとんどの設定項目がインストールした後の基本設定で設定することとなる。

設定値自体はHULFTプロダクトをインストールしたフォルダの配下にetcというフォルダがあり、その配下にhulenv.confというファイルが出来上がり、記載される項目となるため覚えておくと便利だ。(windows版ではhulenv.cnf)

ちなみにhulenv.conf(hulenv.cnf)に記載されている内容を読み込むのはHULFTサービスの起動時となるため、設定を変更した場合はHULFTサービスの再起動が必要となる且つHULFTプロダクト全体に影響する値ばかりなので、基本的には初期インストール時に決めてしまった後は変更しないという前提で設計する必要がある。

またインストール時に指定できる値は「ワークファイル作成パス」「fifoパス」「pidファイル作成パス」「転送コードセット」「自ホスト名」「HULFT言語動作」「日付形式」といった値のみで、その他の設定値はほとんどデフォルト値が設定される。

そのため、コード変換関連の設定や集配信時の動作、セキュリティといった設定についてはインストール後に設定を見ながら変更していく必要があるため気を付けたい。

インストールは簡単だが、設計を反映しようと思うとひと手間いるのがHULFTを導入する上で気を付けたい事とも言える。

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