大手SIerで働いた経験のメリットとデメリットの話

 

既に数年前ですが、私は大手SIerで働いた事があります。

当時の状況もあり、このままでは自分のやりたい事とはかけ離れていくと感じた為に辞めるという結論に至りましたが、昔大手SIerで働いていた経験は今にも生かされています

今回は大手SIerで働く事についてのメリットやデメリット、今だからこそ話せる事を述べていきたいと思います。

 

大手SIerで働くメリット

様々な情報が手に入る

何と言っても大手だけに手に入る情報量が格段に多いです。

これは中小企業にはない強みですし、業態が多岐に渡るだけに自分に興味があろうがなかろうが様々な情報が手にはいるというのは強みと言えます。

と言うか容易に手に入っていた情報のありがたみが当時の自分はわかっていなかったと今では思います。

情報が多く手にはいるということは以下のような強みが考えられます。

世界が広がる

情報が本当に多岐にわたる為、様々な分野での知見を得る事ができます。

これにより元々興味がなかった分野に興味が出てきたり、自分の行動が変わって来たりといった事があるので価値観が変わる経験をする人もいると思います。

「そんなのネットで十分得られるのでは?」

と思われる方もいるかもしれませんが、ネットにはない情報を得る事ができる為、中小企業では得られる情報の質と量とは大きな差があります。

 

専門家が多い

開発部署や専門部署が多い事から専門家と呼べる人も多いです。

情報が多いということはそれだけ情報を得たりまとめたり発信したりしている人も多いと言えるので、専門で学んでいる人が多いです。

大手ならではの開発部門が独立して部門を持っているというのもその1つになります。

正直癖のある人も多いですが、大きな知見を得られる機会には恵まれていると思います。

 

役割分担がはっきりしている

大手なだけあって役割分担がはっきりとしています。

これをいいことか悪いことかというと人によって様々だとは思いますが、ここでは良い面をお話しします。

まず自分の部門が決まっているため、役割分担ありきで話が進みます。

よって、自部署の担当ではない仕事については一切やる必要がありません。

これが中小企業やベンチャーとなると「こんな仕事!?」と思うことやらなければならない事も多い為、明確な役割分担による分業制が確立しているというのは良い影響を与えると思います。

 

予算が充実している

役割分担がはっきりしている事に通じますが、あらゆる面で予算が充実しています。

そのため、新規ビジネスや新規開発には専門の部署があったり担当が割り当てられる為、直接の稼ぎが出ない仕事でも堂々と仕事ができます。

これが中小企業やベンチャーとなると総務や人事などの間接部門はともかくとして、

日中は外で稼いでくる仕事

定時後に自社で新ビジネスの構築や開発

なんて事も珍しくない中で、潤沢な資金があるというのは魅力です。

教育に時間と体制をとれる

研修に時間をかけると共に教育に体制をとれるという予算をかけられるのは大手ならではの特徴です。

研修の選択肢が多いというのも大手ならではだと思います。

実際、研修費用が数十万かかるものでも受けれる体制が整っているという事は中小企業やベンチャーにはないものです。

定期的に研修によるフォロー体制が整っているというのも外部からのフォローバックがある機会となる為、成長の機会が得られます。

新人研修にしても新人1人に対して直属の上司が一人つくという体制をとっている事が多いので、手厚い指導を受ける機会もあるかと思います。

数十、数千億規模の案件に携われる

大手というだけあって扱うビジネスの規模は大ききです。

プロジェクト全体で数百億とか数千億とかかる大規模案件も珍しくないですし、国が絡んだプロジェクトなんてのも多く存在します。

ビジネス規模としてはかなり大きなものを取り扱うので、そういった大きな規模の仕事をしたい人には向いていると思います。

 

大手SIerで働くデメリット

メリットを受けるまでに運と時間が必要

上記ではメリットをたくさん記載しましたが、メリットを享受するまでに一定の時間と運が必要です。

大手故に多くの事柄に対して許可が必要な事が多く、スピード感がないので置かれる立場によっては全然経験できない事も出てきます。

規模が大きく歴史があるだけに、型決めされた実績ある方法を踏襲する事に重きを置いているので、どうしても小回りが効かないという面があります。

実際にスピード感がないという事から以下のようなデメリットはどうしてもついてくる事は覚悟が必要です。

 

情報を得るのに時間と立場が必要

大手SIerは情報が多いというメリットを上げましたが、情報を利用するのに時間と立場が必要となります。

その時間と立場というのは数年単位で作られていく為、入ってすぐに全てを得られるなんて事はありません。

大手が故にリソースを使いこなすには時間がかかるという話です。

例えば社内の誰でも見れるナレッジを見るぐらいなら新人でもすぐにできますが、専門的な話になってくると最新の情報は他部署にあったりする為、問い合わせが必要となってきます。

その際、何もないのに勝手に問い合わせする事でハレーションが起きたり、特に立場が低い新人の頃は勝手に問い合わせをしようものなら怒られる可能性が高いです。

まずは社内の立場を高める所から始まるため、うまく立ち回る能力が必要です。

希望が通らない確率の方が高い

大手SIerというのは入社時の配属を口切に、

自分の希望が通らない確率の方が高い

というリスクを秘めています。

大手というのは自分が希望する仕事以外の業務を担っている部署がたくさん存在しています。

よってそれぞれの部署で欲しい人材や人数というのは時期ごとで変化がありますし、必ずしも自分が希望する部署やグループが人員を募集しているとは限りません。

仮に希望が通ったとしてもすぐにやりたい事ができるなんて事はなく、部署内で意見を言えるようになるまでは時間がかかります。

 

そもそも大手というのは事業部や部署レベルでそこそこの中小企業と比較しても遜色ない人数が働いています。

よってまずは所属部署内で立場を確立する必要があるし、人間関係を作る必要があります。

 

場合によっては仕事が固定される

大手SIerと言えども研究開発部門から現場への配属など様々な仕事があります。

よって入社後、配属され、その後にどこに回されるかはわかりません。

そんな中で希望通りに行く人はごくわずかですし、会社の都合によっては大幅な配置転換もありますし、1年ごとに異動なんて人もいます。

一方で5年10年単位で同じ仕事をしている人もいるため、一人として同じ道をたどる事はありません。

希望を出し続けても通らない人も中にはいます。

この辺りは会社の都合で変わってくるという覚悟が必要となります。

プログラミングができない

大手SIerの仕事はシステムを作る、プロジェクトを管理することがメインの仕事の為、プログラミングを行う機会はほぼないと思っていてよい。

プログラムを組む仕事は下請けに丸投げし、自分達は管理タスクを行うということがほとんどだろう。

このあたりの仕事のギャップについては多くのブログで語られているし、業界でも当たり前の話となりつつあるが、大手SIerでプログラミングをゴリゴリとやっているのは現場配属された新人ぐらいだと思う。

それも偶然そういった機会があった人のみの話だ。

設計してプログラムを組みたいと思う人には大手SIerは向いていないです。

組織の歯車にもなりえる

自分の立場が弱ければ組織の一歯車となる場合もあります。

特に新人の頃に大規模プロジェクトに入ったり、数年続くプロジェクトに入ったりするとこの傾向に陥りやすいです。

大規模プロジェクトとなるとプロジェクトマネージャーが部長だったりする場合があり、新人は1グループのメンバーとなってしまいルーティーンワークをこなす日々が続くなんてことも珍しくありません。

正直配属された場所による為、かなりの運ゲーといってもよいでしょう。

新しい事への足取りが重い

大手は既に出来上がったビジネスモデルをいくつも持っています。

そのため、実績がない事や新しい事への足取りは重いです。

これは新規ビジネスだけでなく普段の仕事のやり方1つとっても実績重視ですので、新しいs湯方を取り入れようと思うと苦労します。

ましてや新規ビジネスをやろうと思ったら事業部長や執行役員まで承認を取り付ける必要があり時間がかかります。

その為、現在の大手の新規事業と言うのは管理職レベルが発案した企画やベンチャー企業が着手し利益を狙えそうな事業を買い取っているもしくは協業している事が多いです。

既にやりたい事がはっきりとしており、自分の力で事業を成長させようと思ったら大手よりも中小企業やベンチャーの方が早いでしょう。

 

やりたい事が明確な人はベンチャーや中小企業がおすすめ

既にやりたい事がはっきりしており、尚且つ自分の力で事業を大きくしたいと思ったら中小企業やベンチャー企業をおすすめします。

ただし、大手の資金力が必要なぐらい大規模な事業を作りたいなら大手を選んだ方がよいでしょう。

また、中小企業やベンチャーでもちゃんと挑戦させてくれる環境を選びましょう。

できれば経営者レベルの決裁権がある人と話した上で挑戦させてくれる環境を選ぶべきです。

そういった環境に身をおける会社を専門で紹介している転職エージェントもあるので利用してみてもよいでしょう。

プログラムをはじめとした現場主義はフリーランスもあり

とにかく現場に出て

プログラムをゴリゴリ組みたい

とか

自分でプロダクトを率先して作りたい人

にはフリーランスはおすすめです。

もともとの職場から受注するのもいいでしょうし、近年はクラウドワークスのような仕事の受発注ができるサイトやレバテックフリーランスMIDWORKSのようなフリーランス向けに案件を紹介してくれる会社も存在します。

営業や事務代行もしてくれる為、大変便利ですし案件を探すとっかかりとしては大変有益なので利用しない手はないです。

まとめ

大手SIerでの経験談を書いてみましたがいかがだったでしょうか?

大手の魅力は何といっても資金力と情報力になりますので、なかなか入った当初から思うように活躍すると言うのは難しいと思います。

しかし

10年以上のキャリアを見据えて長い目でやりたい事を実現する

にはいい環境だと思います。

何より国の後ろ楯がある場合がほとんどなのでまず潰れる事はありません。(給与が上がらないというジレンマはあります。。。)

本記事の話が少しでも大手SIerを選ぶ事に迷っている人の役にたてればと思いますし、もっと聞いてみたい方は遠慮なくコメント欄に書き込んでくださいね。

 

 

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