フリーITエンジニアの月額相場65万は適正か?

日経新聞を見ていたらフリーITエンジニア、月額相場65万 正社員より高報酬という記事を見かけた。

記事を読んでいない人に向けて要約すると以下のような内容だった。

・フリーのITエンジニアの報酬が増加傾向にある
・会社側からしても高い報酬を払ったらすぐに来てくれるので雇うよりも効率が良い
・フリーランスエージェントの大手3社の全国平均は65万~67万円程度で前年に比べ2.6~6.6%上昇
・国保や税金が正社員より増えることを考慮しても高収入
・全国のITエンジニアのうちフリーで生計を立てているのは少なくとも8.3%にのぼる
・50代以上になるとマネージャーポジションでしか引き合いがなく一気に需要が落ちる傾向にある

上記の情報を踏まえて、会社員としてもフリーランスとしても働いた経験をもとに

フリーITエンジニアの月額相場65万円が適正化どうか?

について話してみようと思う。

企業と比較すると決して高くはない報酬

さて、65万円という金額を聞くと割と高いように思える人が大半だと思う。

何しろ年額にしたら65万円×12か月で780万円だ。

契約上、規定時間を超えた分は残業代もつくのでちょっと稼働が高くなれば1000万円程度に手が届く範囲内の額となる。

しかし、ITエンジニアへの報酬という観点で見ると少し状況が変わってくる。

まず1人月65万円と言うのはIT業界では格安の部類に入る。

例えば大手ベンダーやSIerだと1人月100万越えは当たり前だし、マネージャークラスなら1人月150万以上とる企業もザラだ。

実際新人レベルでも100万円を超えてくる事を考えるとフリーランスで腕に覚えがある人たちを65万円程度の支払いで囲えるならお客様企業としては万々歳だ。

私が大手ベンダーで新人エンジニアとして働いていた頃、お客様から

「ハードやソフトも高いけど、それ以上に高いのはエンジニアです。」

と言われた事がある。

当時は意味が分からなかったが、今ならわかる。

新人に100万円以上の費用を払うのはそれは高いに決まっている。

もっと安い金額でいくらでも腕のいいエンジニアが世の中にはたくさんいるので、ベンダーの価値は

ハードやソフトを入れることができるという事

サポート契約を結べる事

という2点のみなのだ。

そしてベンダーのエンジニアより腕のいいエンジニアは世の中にいくらでも存在しているので、市場価値が崩壊しているとしか言いようがない。

ましてやフリーランスで働こうなんていうエンジニアは、何かしかの得意分野を持っているのが普通だし、少なくとも日々勉強を惜しまない人たちが揃っている。

そういった意識を持つ人に65万程度で働いてもらえるのならば

正直安い

と言ってもいいだろう。

世界基準で見るとエンジニアの給料が安い日本企業

日本企業は世界を基準にした際にエンジニアの報酬が安いという状態にある。

これは、近年特に顕著の表れていて、実際インドやベトナムなどの新興国から日本へ働きにくるよりも中国やアメリカといった国に渡った方が高報酬を得られる事から、日本にはなかなか良い人材が来ない状態になりつつある。

そもそもエンジニアに対する給与が1000万を超える日本企業がほぼ存在しないのに対して、中国やアメリカにはゴロゴロと存在している。

それだけ厳しい環境に身を置く事になるのかもしれないが、それでも企業がエンジニアに対する価値を感じているという事はおわかりになるだろう。

更に海外では現在話題のAIエンジニアについては年間3~4000万円の求人も多々あるとの事。

フリーランスの売上で1000万円あるのと給与で1000万円あるのとでは全然訳が違ってくる為、金銭面を求めるなら好待遇の企業を探すという方が賢明な場合もあります。

ただ、これらはすべて海外での事。

日本企業においてエンジニアの価値は安く見積もられている為、平均報酬65万円というフリーランスに注目が集まっていると言えます。

 

日経新聞記事内で紹介された大手エージェントとは?

日経新聞の記事内で紹介された大手3社のエージェントは以下の3社となります。

ギークスジョブ

ギークスジョブは他2社と比較するとまだ新しめでですが、全国に案件を多く抱えているエージェントです。

大企業のみならず比較的小さな会社やベンチャー企業もサポートしてくれるエージェントなので、柔軟性が高い案件や新技術を求めるなら登録しておいて損はありません。


レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは業界最大手かつエージェントとしても老舗です。

現在みたいにフリーランスが世間で話題になる前からフリーランス支援を行っていただけあって、取引先も多く抱えている上にノウハウも多くたまっています。

また月額費用の中のマージン手数料が少ない為、エージェントに抜かれるマージンをなるべく抑えたい人にはオススメのエージェントです。

また人材紹介業として転職支援も行っているので、正社員を目指したい人にもおすすめのエージェントになります。


PE-BANK

PE-BANKもレバテックフリーランスと同様にかなり古くからエージェント業を生業としています。

筆者もこのエージェントを利用した事ありますが、人材交流やイベントが盛んなエージェントでした。

PE-BANKはマージン手数料と支払いサイクルがそこまでよくない為、報酬額を重視する場合はレバテックフリーランスをおすすめしますが、人材交流やイベント、教育支援などを求めるならばPE-BANKはおすすめです。


まとめ

フリーランスのITエンジニアの月額65万円は決して高いとは言えませんが、それでも実力で金額交渉できるのは多くの人にとって魅力にもうつるかと思います。

決して妥当とは言えない環境の中で報酬を勝ち取っていくというのも一つの手段ですし、フリーランスとして活動するなら実力で手に入れるという気概で臨めば決して不可能ではありません。

65万円という金額を基準とし、実力で報酬を勝ち取っていく世界が良い方はフリーランスとして活動してみてはいかがでしょうか?

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