フリーランスとして独立し、事務所を借りるか否か?
実際迷うところですよね。
自宅兼事務所の方がはじめはいい場合もありますし、事業内容として事務所が必須な場合もあると思います。
自宅だと仕事がはかどらないという人もいれば、手狭なので事務所が欲しいという人もいるでしょう。
プライベートと仕事を分けたい人は事務所やコワーキングスペースのような場所を探す事もあると思います。
社会的な信頼を得る事ができる
とにもかくにもまずこれ。
事務所を持っているというだけで社会的な信用が一気に上がります。
この社会的な信用というのは大きく分けて3つあり、
1つ目が対お客様
2つ目が対金融機関
3つ目が対信用業者
になります。
これら3つの相手に対して信頼関係を築く事を社会的信用を築くと言っており、商売をする上での反応も変わってきます。
お客様から得られる社会的信用とは?
事務所を持つ事でお客様の見る目も変わってきます。
特に対企業を相手に商売する場合、事務所の有無によって事業に対する見方が変わります。
投資業やセミナー業はともかくとして、対企業を相手にする場合の商売なら事務所を持つ方が信頼感があるというのが世間の見方です。
金融機関が見る社会的信用とは?
金融機関からお金を借りることを想定した場合、
事務所を持ってちゃんと支払いが遅れずにできている。
ということは1つの指針となります。
ちゃんと継続した支払い能力がある
という事を裏付けしてくれる要素の1つだからです。
ただし、事務所を借りて継続支払いできている事よりも、後述する事務所の固定電話の方が大きな役割を持っています。
事務所に加えて固定電話が有利
固定電話番号を持つ。
という事が一種の社会的信用に思った以上に繋がっていきます。
近年は携帯電話の発達により個人で電話番号を持つ事が多い為、固定電話を持つ事が減りました。
しかし、電話会社への支払いというのは信用情報として記録されているので、支払いが遅れずにできているという事が自体が社会的信用に繋がっています。(これは携帯電話も同じです)
これはローンの返済やキャッシングの返済と同じで、指定信用情報として記録されており、支払いが遅れると信用情報に傷が付く事となります。
これらの情報はいくつかの会社で管理されており、信用情報として保管されています。
そのうちの1つが電話の支払いというわけです。
更に固定電話というのは
・固定された場所にあるため連絡が必ずつく
・設置場所の証明に繋がる
・事業専用の電話番号として登録できる
といった側面があり、社会的信用を得られるステータスとして昔から使われてきました。
携帯電話が流通した昨今でも、固定電話の番号というのは信用度を上げる1つの指針となっています。
よって事務所を持ち、固定電話を引くというのは信頼される為の1つの手段と言えます。
国や信用業者が見る社会的信用とは?
金融機関以外でも消費者金融でビジネス用のカードや借り入れを行いたい、国の機関に借入や許認可を得たい場合にも、事務所を持つ事が1つの信用情報として有利に役立つ場合があります。
上述したように一定の支払い能力を証明できる手段となり得たり、何かの事業の基準となっているからです。
この場合でももちろん
払い遅れがないか?
という観点においては遅れていないことは必須となります。
しかし、その他の観点では特に必須な条件はなく、事務所を借りている事自体が1つの条件と見られる事も多いです。
例えば労働者派遣事業の許可を得る為に必要な事務所の広さが決まっているなど、事業の許可が必要なパターンが存在します。
自分が行う事業として事務所が必要な場合は、どうしても事務所が必要となってくる為、ちゃんと事務所を借りて事業を行うようにしましょう。
まとめ
フリーランスとして事務所を持つ事が必ずしも必須というわけではありません。
しかし、商売を行う以上、信頼というのは必須ですし、客観的な信用情報というのも必要になる時期があります。
一般的にフリーランスは信用情報が低いとも言われており、安定しないように見られています。
自分たちの信頼度を上げる為にも手段の1つとして検討する事を考えたいですね。