フリーランスとして独立する際に考えておきたい事の1つが
事務所を借りるのか
自宅件事務所
でいくのかという事。
業態にもよると思うが事務所を持つというのは1つの憧れでもあり、持つことでこそ独立したとも言える
という考え方をする人もいますよね。
ただ、事務所を持つ事で利益を圧迫したり、そもそも必要ない業態の人もいるので一概に持った方がいいというわけでもないようです。
特にIT系のフリーランスエンジニアや投資家にとっては、人を雇わない限り事務所は必要がない事が多いという現実もあります。
事務所を持つという事は毎月の固定費が増えるという事なので、自分の事業がうまくいこうがいっていなかろうが払わなければなりません。
そういった理由からも事務所を持つ事を躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか?
さて、本記事ではそれでもあえて事務所を持つかどうか迷ってる人に向けて、事務所を持つ前に検討しておきたい事について紹介していこうと思います。
事務所を持とうか迷っている人にとって、
どんなメリットがあるのか?
他にとれる手段はないのか?
といった観点からお話ししていきたいと思います。
そもそも事務所を持ちたい理由は?
さて、そもそもの話にはなりますが、
事務所を持ちたい理由て何だっけ?
と一度振り返って考えてみてください。
おそらく以下のような理由が上がってくるのではないでしょうか?
- お客様と対面で仕事するのに自宅では狭い
- 仕事上の道具や書類を事務所管理したい
- 仕事モードになれるよう気分を切り替えて仕事したい
- 会議やセミナーで利用したい
- 家の住所を名刺やホームページに書きたくない
ここで気にしておきたいのは、1つ目のような「業務面で利用したい」という理由以外で
本当に事務所を持つ必要があるかどうか?という事。
ここで業務面で利用したいという結論に至った方は、本記事はあまり為にならないと思いますので、事務所の情報をお探しください。
ここでは「業務面で利用したい」と言う理由よりも他の理由が強い方に向けてお話しを続けたいと思います。
上記の理由を見ていると事務所を借りたい理由としては、どちらかと言うと悩みを解決したいという要望が見え隠れしていますよね。
例えば
「仕事上の道具や書類を事務所管理したい」
というのは
「自宅兼事務所では家が狭くなる」
という悩みを抱えているでしょうし、
「仕事モードになれるよう気分を切り替えて仕事したい」
という悩みなら
「家では誘惑が多いので堕落してしまい仕事ができないかも」
という悩みを抱えているようにとれます。
それぞれの理由を悩みに置き換えると以下のような悩みを抱えている方が多いかと思います。
仕事上の道具や書類を事務所管理したい人が抱えている悩み
- 仕事道具を家に置いておきたくない
- 仕事道具を家に置くと生活スペースが狭くなるから嫌
- できれば仕事道具は家とは関係ない場所で施錠管理したい
仕事モードになれるよう気分を切り替えて仕事したい人が抱えている悩み
- 家では誘惑が多くて堕落してしまい仕事ができない
- 家族に見られながら仕事をすると気になって仕事にならない
- 仕事モードに気分を切り替えるスペースが欲しい
会議やセミナーで利用したい人が抱えている悩み
- 家に大勢が集まれるスペースがない為、来客利用はできない
- 会議やセミナーで利用する機材が家にはない
- 家に仕事関係の人の出入りを許したくない
家の住所を名刺やホームページに書きたくない人が抱えている悩み
- 仕事の為に自宅の住所を公開したくない
- 自宅に突然訪問が来る可能性を避けたい
- 家族から自宅の住所で仕事をして欲しくないと言われている
事務所を持つ以外にとる事ができる具体的な手段
上述したように事務所を借りたい理由は様々。
それぞれに悩みを抱えている事になるので、当然解決方法もそれらにあったベストな方法をとりたいですよね。
では実際に事務所を借りる他にどのような手段をとる事ができるのか?
本章では具体的な手段について見ていきたいと思います。
まず具体的な手段として挙げられる候補は以下の3つとなります。
- レンタルオフィスを借りる
- コワーキングスペースに登録する
- バーチャルオフィスを借りる
この3つの手段についてはそれぞれ特徴がある為、どのような悩みを解決してくれるのかも変わってきます。
3つの手段について1つずつ見ていきたいと思います。
シェアオフィスを借りる
- 仕事上の道具や書類を事務所管理したい
- 仕事モードになれるよう気分を切り替えて仕事したい
- 会議やセミナーで利用したい
- 家の住所を名刺やホームページに書きたくない
事務所に一番近い形になりますがシェアオフィスを借りる事で上述した全ての悩みを解決する事ができます。
シェアオフィスというのは企業や事業主が仕事利用できるように整えられた共用オフィスの事。
ロッカーや専用の棚、ワークスペースの割り当てがある事から機材や書類を持ち込めるという特徴があります。
場合によっては半個室の仕切られたワークスペースを割り当ててくれるシェアオフィスもありますので、仕事のプライベートも保つ事ができますし、会議室や複合機利用、パソコン利用などもサポートしてくれる場所が多いです。
住所利用や電話転送、郵便物の取り置きなどもシェアオフィスの機能として提供してくれる所が多いため、自分で事務所を持つのとほぼ変わらないぐらいの機能を持つ事ができます。
欠点としては完全な個室のスペースとまではいかないところ。
事務所利用としては問題ないですが、大勢の来客にはつらい部分があります。
月額費用で15,000円~20,000円ぐらいのところが多いので、一般的に事務所を借りるよりも安く済むことが多いのも特徴です。
コワーキングスペースに登録する
- 仕事上の道具や書類を事務所管理したい
- 仕事モードになれるよう気分を切り替えて仕事したい
- 会議やセミナーで利用したい
最近流行しているのがこのコワーキングスペース。
シェアオフィスまではいかないものの、オープンスペースで仕事を行う事ができるスペースです。
コワーキングスペースを会員登録する事によって
「家の住所を名刺やホームページに書きたくない」
という悩み以外は解決する事ができます。
コワーキングスペースの特徴は、
仕事に最適な環境としてワークスペースや会議室、複合機などを用意されている事
コワーキングスペースを利用している会員同士の交流も盛んに行われている場合が多い
ところ。
欠点としてはオープンスペースになるので事務所というよりはワークスペースであり、自分の事務所と呼べないところです。
コワーキングスペースは住所利用できない事が普通な為、自宅の住所を使い続ける事になります。
住所利用や電話転送の機能を期待する場合はシェアオフィスや後述するバーチャルオフィスの方がおすすめです。
また、住所利用できないという理由から法人登録もできない事が多いという特徴もあります。
またシェアオフィスでは個別のスペースを割り当てられる事が多いですが、コワーキングスペースは個別のスペースを割り当てられる形ではない為、仕事道具は常に持ち帰るか現地のロッカーに保管するという形をとる必要があります。
費用は月額10,000円前後の為、シェアオフィスより少し安いぐらいになります。
バーチャルオフィスを借りる
- 家の住所を名刺やホームページに書きたくない
住所や電話番号を公開したくないといった悩みだけ解決したい場合は、バーチャルオフィスを借りるという手段があります。
バーチャルオフィスとは住所や電話番号を借りるサービスで、実際にオフィスを持つわけではないけどもビジネス用の住所と電話番号を持つ事ができる便利なサービスです。
電話番号は転送電話サービスを採用している事が多いため、自分の携帯やスマホに転送する事ができますし、住所についても法人登録可能な住所を割り当ててくれます。
欠点としては
事務所を実際に持つわけではない事から、名刺の住所に行っても本人がいない事
特に事務所を持つわけではない為に仕事は自宅兼事務所という実態に変化はない事です。
来客が想定される場合には別途会議室を借りたり、打ち合わせスペースが必要になると思うので、単純に住所や電話番号を公開せずに自宅で作業をしたい人向けのサービスとなります。
ただし、近年のバーチャルオフィスは同時にシェアオフィスを兼ねている場合も多く、会議室やワークスペースを1日単位で個別に借りる事ができる場合もある為、そこまで気にならないです。
費用は月額5,000円~10,000円ぐらいのところが多いので、住所公開したくないだけならバーチャルオフィスで十分です。
【番外編】転送電話をお願いする
上述した悩みとは少し違いますが、電話番号を公開したくない場合は転送電話サービスを申し込むという手段もあります。
転送電話サービスはバーチャルオフィスやシェアオフィスを借りる際に利用できるところが多いですが、転送電話単独のサービスを利用できるところもあるので、電話番号だけ自分の携帯番号以外の番号としたい場合には転送電話サービスを利用すると良いです。
転送電話は公開した電話番号から自分のスマホや携帯電話に直転送してくれる機能を持つため、出先でも受ける事ができます。
まとめ
個人事業主やフリーランスの人が迷う事務所の問題。
多くの人が同じような悩みを抱えている事が多いため、本記事で解決手段を紹介してみました。
他にも事務所を借りるメリットやデメリットもあるため、よくよく考えて借りるか借りないかを考えましょう。