フリーランスのエンジニアになるのが流行っているので、多くの人にエージェントというのが馴染んできたと思います。
そんな中で気をつけたいのが契約する際の時間枠。
週5日稼働の場合、
140時間から180時間とか160時間から200時間、160時間から180時間なんていう
時間枠での契約が一般的かなと思います。
会社員だとしても企業間で契約を結ぶ際には必ず上記のように時間の話は出ていますし、上限下限それぞれを超えた際の増額、減額値を決めているわけです。
そして、フリーランスの場合、この時間枠の下限は絶対に140時間となるようにしましょう。
本日は何故140時間じゃないといけないのか?
についてお話ししようと思います。
理由その1 フル稼働しても下限値を割る場合がある
160時間を8時間で割ってみましょう。
20になるはずです。
20というのはつまり20日。
1日8時間働いて20日分働かなければ下限値を割ってしまい売上が減額されます。
それこそ年末年始やゴールデンウィーク前後など、長期休暇が入る場合にそもそも平日が18日しかないとかいう場合もあるでしょう。
そうなってくると、真面目にやってても減額前提になる月が出てきますよね。
それはフェアではないし、望むところではありません。
よって160時間以上の下限は初めから崩壊している契約なのでやめましょう。
理由その2 平日の研修や勉強会に参加しにくくなる
下限を160時間以上にしてしまうと、どうしても平日は現場に行かないといけない意識が働きます。
そうすると平日にある勉強会やセミナー、イベントに参加しにくくなります。
これが会社員ならいいかもしれませんが、フリーランスにとって外部の情報や人との繋がりはものすごく大事です。
そのため、平日に時間を確保できる契約を前提として仕事を受けるべきです。
理由その3 病欠や不幸への備え
人間誰しも病気になるタイミングはありますし、突然の不幸があることもあります。
そんな時に会社員なら有休も使えますが、フリーランスは有休という概念がありません。
そのため、少しの休みに余裕がない160時間以上の契約は絶対に避けるべきです。
理由その4 フリーランスの価値向上のため
フリーランスになった以上、単位時間あたりの成果に対して売上が多い方がいいに決まっています。
よって同じ仕事をこなすならより短い時間で成果を出せる方が優秀ですし、市場価値も上がります。
残念ながらSESは現在、仕事に時間をかけた方が売上に評価されるという状況に陥っています。
しかし、そんな無駄無駄な作業に対する支払いなど許されるはずもありませんし、AIの台頭により、単位時間当たりの仕事量が多い方が評価される時代が来るでしょう。
であれば、下限時間はなるべく低い方が良いに決まってます。
よって、今のうちから短い時間で成果を出す仕事の仕方を身につけておくべきです。
理由その5 複数事業をこなすため
下限時間が140時間ならば、他の時間は別事業や業務に割り当てる時間がより確保できます。
せっかくフリーランスになったのなら、さまざまな業務にチャレンジするべきです。
SESはどうしても人月商売で時間をベースに売上が上がる仕組みなので、できる限り低い時間で抑えて、成果ベースで売上が上がる仕組みを作る事をおすすめします。
例えば物販をやってもいいですし、ウェブサイトやデザインを作品ベースで売っても良いと思います。
とにかく時間に頼らない売上を上げる仕組みを持ち、利益を上げる時間をSESとは別に作った方が、いざという時の備えになりますし、事業として良い方向に行くはずです。
理由その6 無駄な待機時間を回避できる
もし現場で一時的にタスクが少なくなった場合、状況に応じて現場に行かないという選択肢をとることができます。
やることないのに現場にいるというのは無駄な時間でしかないのですが、SESをやっていると意外にそんなエンジニアが多いというのが現状です。
会社員ならそれでもいいかもしれませんが、フリーランスエンジニアとして仕事をしていくなら無駄な時間を過ごす事が無駄になります。
空き時間は勉強や情報収集に当てれる現場ならまだ良いですが、やることないのにいなければならないという状況は危険です。
そんな現場は回避して、なるべく少ない時間で最大限の成果を得られる契約になるようにするのがベストです。
理由その7 フリーランスにとって月数万円の売上より単位時間あたりの売上アップ
フリーランスとしてやっていくには何より時間が大切です。
SESという仕組みの中で単月100万を超える成果を得ることができるエンジニアは日本ではごく一部でしょう。
しかし、SESと他の事業をあわせて月商100万以上というエンジニアは割といると思います。
時間で稼ぐSESはどうしても体力勝負になってしまうため、レバレッジをかけようと思うと組織化するしかありません。
よって、SES一本でいくとしても、人を探したり雇ったりといった時間も必要になります。
1時間で3000円より1時間で6000円の方がいいし、更なる単位時間あたりの売上を見込む商売もたくさんあります。
いずれにせよ月数万円の個人の売上よりも単位時間当たりの売上の方が大事なので、140時間を下限として契約するようにしましょう。
140時間基準で契約できるエージェント
上記のことを踏まえて、実際に面談して
140時間契約を基本に考えてくれるか?
聞いてきた結果、
というエージェントが唯一140時間を基準に時間を契約しているという事でした。
レバテックフリーランスやPE-BANKといった有名どころも140時間の契約がなくはないという話でしたが、基本は160時間での契約となっていました。
よってクラウドテックは絶対に登録して1度面談に行ってみる事を強くおすすめします。
まとめ
フリーランスエンジニアとして週5常駐を基本とするなら、絶対140時間下限をベースに契約してもらうように交渉しましょう。
フリーランスを事業と見た際には、必ず時間ベースの限界というものが来るので早いうちに下限をなるべく下げれるようにすると長く生きれると思います。