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客先常駐はSES以外にも様々な業種のエンジニアが存在する?客先常駐からのステップアップ方法

客先常駐という言葉がIT業界ではあまりよくないイメージとなっています。

理由としてはSES企業に対するイメージの悪さと、多重請負構造による中抜き企業が未だに存在している事です。

ただ、本来の客先常駐という言葉は決して中抜きSES企業を表す言葉ではないので、本日はフラットに客先常駐という言葉とどういった仕事をしている業種が多いのか?についてお話していきたいと思います。

客先常駐とは?

客先常駐というのは、自社のお客様先企業に常駐して働く形式をとっている業務の事です。

客先常駐という言葉の意味が広すぎて、一概にこの業種が客先常駐だと言えるわけではないのですが、

客先常駐エンジニアに該当する人たちが多いという事と客先常駐と言えばSESみたいなイメージが世間一般的になりつつある事から、

客先常駐=SESのように言われる事が増えています。

実際にはSES以外にも客先常駐している業務、それこそ経理や人事のアウトソーシング先企業が常駐していたり、コンサルタントが常駐している場合もあるので、自社ではなく現場に直行する仕事を行っている場合は客先常駐と言えるのではないでしょうか。

客先常駐するSES以外の主な業種

客先常駐を行うSES以外の主な業種としては以下のような業種が挙げられます。

客先常駐する業種

  1. 経理
  2. 人事
  3. 事務
  4. コンサルタント
  5. 税理士
  6. 産業医
  7. アーキテクト
  8. 看護師
  9. 医師

実に様々な業種が存在していますが、派遣の場合は当然常駐ですし、近年増えてきたIT以外のフリーランスも常駐型の業種のものが結構あります。

それこそドクターXで米倉涼子さんが演じている大門未知子も特定の病院に常駐するフリーランス医師ですよね。

客先常駐エンジニアが辛いと言われるのは何故か?

客先常駐エンジニアが辛いと言われる理由の1つとして、意味の分からない指示を受けたり、同じように常駐している他のエンジニアとそりが合わなかったりとコミュニケーション面で苦労する事が挙げられます。

コミュニケーションで躓いてしまった場合、いくら技術があってもそれを活かす機会や認められる機会が与えられず勝手に悪評をつけられてしまったり、帰宅する自由がなかったり、「なんか空気読めない奴だ」と厄介払いされるような事に繋がってしまう事があります。

現場で孤立すると仕事がわからない時に聞く相手もいなくなってしまうので、仕事が進まない悪循環に陥っていくんですね。

当然、昼休みの食事や休憩時間も一人で過ごす事になるので、人間関係も希薄になり辛い状況になり、いよいよ辛くなります。

更にもう1つ辛いと言われている理由が、会社都合で現場に入れられた結果、全く持って技術力が向上しない所に入ってしまったり、興味のない分野の仕事を受けてしまったりと自分の希望とかけ離れたキャリアを積む可能性があるという事です。

自分が望んだ方向とまったく違う方向にいくことほど苦痛な事はないので、そういった状況が続いて辛い状況に陥ってしまうんですね。

これらの事象は事前の調査ではどうにもならない場合も多く、現場に入ってみないとわからなかったりするので、総じて案件ガチャと呼ばれがちです。

そしてこれらの状況は例外なくSES企業の中でも下請けになればなるほど発生します。

客先常駐が楽しいエンジニアは案件ガチャに勝った人

客先常駐のすべてが辛いかと言うと、そうでもなく客先常駐は楽しいと言っているエンジニアもいます。

そういった人たちは例外なく現場での人間関係が上手く築けていますし、仕事面の困難はあるものの、うまく解決していっています。

更に自分の能力を活かせる仕事だったり、学びたい技術を学べる現場だったりしたら特に文句はないでしょうから、客先常駐が楽しい!!となるんですね。

しかし、結局はこれも自分が入った客先が偶然良い環境だったという話に過ぎないので、結局は案件ガチャで勝ちを拾ったエンジニアとも言えるでしょう。

客先常駐コンサルタントになると話が変わってくる

さて、客先常駐の案件ガチャ具合や辛い事についてお話してきましたが、上記の話はほとんどがSES企業の場合に言える事です。

これが客先常駐コンサルタントだったり、請負で仕事している中での常駐エンジニアだったりすると話が変わってきます。

こういったエンジニアたちは、そもそも常駐先に自社のエンジニアが多くいる事がほとんどで、更に人数を増やす場合に下請けSES会社に人材確保を依頼する立場である事がほとんどです。

よって、同じ客先常駐でもSES企業とコンサルタントや元請け企業の常駐では話が違うという事を覚えておきましょう。

そして、この人たちの売上というのはSES企業の1人月と比較すると最低でも2倍、多ければ5倍~10倍近く単価が変わる事があるので、当然のように給与も高くなっていきます。

もし現在、SES企業で不安を感じているけど、客先常駐自体がそこまで嫌いではない場合、コンサルタント会社や元請け企業への転職ができるようにキャリアを積んでいくのも1つの選択肢です。

決して楽な道ではないですが、現在は現場のITがわかるエンジニアの知見を求めているコンサル会社や元請け企業も多いので、チャレンジするなら今です。

正直チャレンジするだけならタダなので、企業側が知見を求めている今のうちにチャレンジしてみてはどうでしょうか?

客先常駐エンジニアではキャリアが積めない?

客先常駐エンジニア、特にSES企業の場合、キャリアが積めないと考える人も多いようですが、実際には必ずしもそうではありません。

エンジニアの事を考えてくれる企業の場合、ちゃんと将来のキャリアプランを考えた上で現場選定しながら育ててくれます。

逆に自社開発企業だからと言って、今後事業がどうなっていくかはやってみないと分からないですし、そもそも使っている技術が一辺倒になる可能性も考えると結局は入る企業によるというのが現実です。

その為、一概に自社開発企業がいい!!と言い切れるわけではないのです。

ただ、SES企業の中にもエンジニアの事を考えてくれる企業があるという話であって、実際問題良いSES企業は一握りだったりします。

良い企業の場合、SES事業だけでなく請負での受注だったり、自社サービスの開発にも力を入れていたりするので、SES事業以外の事業を手掛けているか?という事が1つの判断基準になる事を覚えておくと良いでしょう。

他にもSES企業の見極め方は以下の記事にも書いているので、参考にしてみてください。

SES企業の見極め方7選!IT業界で10年以上働くSEが教えます。

客先常駐から自社開発エンジニアになるには?

客先常駐はうんざりで自社開発エンジニアになりたい場合、年齢が上がれば上がるほど、役割を求められるので早めに自社開発企業に転職するに越したことはありません。

もしまだ新卒で入って2~3年目というエンジニアが自社開発企業を目指したいと思っているなら、今すぐ行動して会社を変えましょう。

その理由は以下の記事で詳しく述べています。

客先常駐SES企業に新卒入社?辞めたいなら速攻で辞めるべし!早く手を打たないと手遅れに!?

既に新卒なんてとっくに通り越した。何なら結構いい歳になってしまった。。。

という場合には、まずは自分の能力の棚卸をして冷静になりましょう。

その中で以下の2点のどちらかを有しているなら45歳前後までなら受け入れてくれる企業があるはずです。

  1. リーダーやマネージャーといった人を束ねて動かしてきたエンジニア
  2. 最新技術を習得しているエンジニア

どちらかの能力を有している場合、様々な企業が欲しているエンジニアなので自分がやりたい事と企業のビジョンがマッチすれば受け入れてもらえます。

まとめ

客先常駐について考えられる一通りの事をまとめてみました。

IT業界における客先常駐と言うとどうしてもSESを思い浮かべてしまいますが、実は客先常駐の中にも様々な種類の業種が含まれている事が分かったと思います。

立場が違えば同じIT業界でも待遇が変わってきますので、少し広い見方をする事で様々なキャリアへの道が広がるかもしれませんね。

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