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インフラエンジニアのキャリアパスを紹介!未経験から5年後10年後のキャリアを描くには?

エンジニアの中でもバリバリのプログラミングを組むわけではないインフラエンジニア

近年のエンジニア需要と人気に伴い、「インフラエンジニアってどんなキャリアを積むの?」と思っている人も多いですよね。

中には一旦はインフラエンジニアになったもののこの先のキャリアが不明瞭だったり、アプリ作らなくて大丈夫か?と思っているエンジニアもいるようで今後のキャリアに悩んでいる人もいるようです。

そんな人たちに向けて、本記事ではインフラエンジニアのキャリアパスについて紹介していきます。

最終的にはスぺシャリととゼネラリストの2択

インフラエンジニアとしてのキャリアパスで最終的に目指す姿は大きく分けて2択。

それがスペシャリストもしくはゼネラリストと呼ばれているキャリアです。

この2択についてはIT業界におけるスタンダードとなっており、多くのエンジニアが最終的にどちらかを目指していく事がモデルケースとなっています。

ただ、両者が相反するキャリアかと言うとそうではなく、一定のレベルまではスペシャリストとゼネラリストというのは共通した道を歩む途中で枝分かれしていくイメージなので、はじめから全く違うキャリアを歩むという訳ではありません

以下図のように中堅エンジニアまでは様々な仕事を行い、要件定義~運用までの一通りの設計経験やリーダー経験などを積む事で、キャリアを選定していくイメージです。

キャリアを形成していく中で、特定のプロダクトに精通したスペシャリストになるか横断的な知識を持って課題を解決していくゼネラリストになるかを決めていきます。

インフラエンジニアのスペシャリストとは?

インフラエンジニアにおけるスペシャリストとは、特定のOSや製品群に対しての深い知識があり、実践で活かす事ができるエンジニアの事を指します。

例えば、AWSGCPOracleといった製品の技術的背景はもちろんの事、システム導入する際に最適解を示す事ができ、導入時には設計からテストまで専門的な知識で品質の高いものを作り上げるエンジニアの事になります。

OS知識に加えて、特定のベンダー製品について尖った知識を持ち、得意分野の製品導入についてなら内外から指名を受けるレベルのエンジニアの事を指します。

例えばAWS認定試験やOracleMaster、Cisco技術者認定試験といったベンダー資格の中でも高難度の資格を要し、更にそれらの分野に関わるプロジェクトの経験が豊富であらゆる場面に対応できる事が条件となってきます。

また最近で言うとWebサービスにおけるインフラ最適化ができるエンジニアというのもスペシャリストに入ってくると言えます。

インフラの事を知り尽くし、かつ特定分野に強みを持ったエンジニアをスペシャリストと呼ぶのです。

インフラエンジニアのゼネラリストとは?

一方でインフラエンジニアのゼネラリストとは、プロジェクトマネージャーだったり、コンサルタントといったより上流の仕事になっていきます。

プロジェクト推進や課題解決を進め、チームで問題解決を行うマネージャーやそもそもシステム導入プロジェクトの立ち上げ段階から関わるコンサルタントなどといったプロジェクトを立ち上げる部分から関わる立場です。

スペシャリストがより特定分野に対する深みを求められるとしたら、ゼネラリストは横断的な知識や経験が求められます。

横断的な知識というのはシステム設計や構築の知識はもちろんの事、プロジェクト管理に関する知識、更にはシステム導入に当たって必要な法律や財務知識といった多岐に渡る知識です。

自身にこれらの知識がない場合には、特定の分野に強いスペシャリストを連れてきたり、知識を借りるといったマネージメント力やファシリテート力を発揮しながらお客様の課題を解決する力が求められます。

スペシャリストに含まれるキャリアとは?

ここではスペシャリストと呼ばれるキャリアの中で目指すべき具体的な役割について説明していきます。

インフラスペシャリスト

1つ目はインフラに関わる一通りの製品群(OS、ストレージ、ネットワーク機器、ミドルウェア、DB、仮想化技術、オンプレミス、クラウド)を横断的に知り尽くし、その中でも突出した得意分野を持つエンジニアとして活躍するキャリアです。

設計~運用まで一通りの設計を行う事ができ、お客様から技術的知見を求められた時には組織を代表して回答ができるレベルのエンジニアとして活動していく事ができます。

製品エンジニア

2つ目は特定製品の専門エンジニアとして活躍するキャリアになります。

特定の企業が持つプロダクトについて知り尽くしており、全国の製品導入時に技術的な知見を述べたり、導入方法を指導したりといった製品についての様々な知識を広めていく立場で仕事を行います。

製品導入や構築、運用時にお客様から指名されるエンジニアとも言えます。

研究者

スペシャリストの最上位とも言えるキャリアが研究者です。

このレベルになると、一般企業の製品部門ではなく研究部門や専門機関に身を置いている事が多くなります。

特定技術について最先端の研究を行い、製品化に至るまでの技術を磨いていく仕事です。

フルスタックエンジニア

近年のWeb系企業人気もあり、フルスタックエンジニアとして活躍する道もあります。

インフラの専門的知見を武器に、更にアプリやWeb開発の技術を習得し、アプリにインフラに縦横無尽に活躍するエンジニアとしてキャリアを積む事はエンジニア冥利に尽きるキャリアとも言えます。

一つの技術をしっかりと身に着ける事さえできれば応用が利くので、スペシャリストとして現在最も挑戦する価値があるキャリアかもしれません。

ゼネラリストに含まれるキャリアとは?

次にゼネラリストのキャリアに含まれる具体的な役割について説明していきます。

プロジェクトマネージャー

一般的に目指すべきゼネラリストの入口とも言えるキャリアがプロジェクトマネージャーです。

プロジェクトを統括し、成功に導く立場にあるエンジニアでインフラプロジェクトのみを統括する場合もあれば、アプリ部門も含めて統括する場合もあります。

プロジェクト進捗の管理や課題解決を推進し、プロジェクト全体を成功まで導いていく立場で仕事を行います。

この立場になると自分が持つ技術を使ってシステムを構築する立場ではなく、配下にいるメンバーに指示を出してプロジェクト全体を進捗していく立場になるので、嫌気を指すエンジニアも多いですが、世間的には非常に需要があるポジションの1つです。

PMO

PMOとはProject Management Officeの略で、プロジェクト全体を円滑に進捗する事ができるようにプロジェクトの標準化やルールを作る立場の事です。

稀にプロジェクトマネージャーの支援も役割として含まれる事がありますが、PMOの立場はプロジェクトを円滑に進める為の外枠を作ったり、進捗標準を作ったりともっと大枠で全体ルールを決める立場にあるエンジニアの事を指します。

このレベルの仕事になるとプロジェクトを進める上での体系だった知識や標準化といった事がキーワードになってきます。

ITアーキテクト

ITアーキテクトとは、企業経営におけるビジネス課題に対して最適なシステムを企画・立案し、開発着手~運用まで導く事で課題解決を行う事ができるエンジニアです。

そもそもシステムは企業のビジネス課題を解決する為に導入するもの。

その導入に際してはまず課題の整理を行い、最適なシステムの企画立案からはじまります。

その企画が絵にかいた餅ではなくシステム化可能な状態かを評価し、実際に運用が可能なシステムが構築可能か技術的な知見によって証明する役割を持つのがITアーキテクトです。

後述するITコンサルタントと似ていますが、より技術的な立場から意見を述べるのがITアーキテクトと言えます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは企業のビジネスプラン、ビジネス課題からシステム化の企画立案を行うエンジニアです。

上述したITアーキテクトよりも更に上流に位置し、お客様のビジネスプランや課題のヒアリング、抽出を行い、提案・企画を行う立場となります。

近年ではこれらの企画が絵にかいた餅とならないように、ITアーキテクトとして技術的な知見からの評価も求められる事が多くなっています。

未経験からインフラエンジニアのキャリアを積む場合

未経験からインフラエンジニアとしての経験を積む場合、まずは得意分野と呼べる技術を一つ身に着けるように動くのが理想的です。

よく「インフラやるなら運用を知らないといけないから、運用業務や監視業務、ヘルプデスクからキャリアスタートさせる」という話がありますが、個人的には設計・構築ができる所からスタートできるのがベストと考えています。

これには2つの理由があって、1つ目は運用業務や監視業務から従事するとそこから開発への転身のキャリアパスが用意されていない企業が多い事、2つ目は運用設計をするという事と実際に運用業務に従事するという事は全く違う意味を持つという事です。

設計や構築から入ると運用設計に不安を覚える事になりますが、運用設計はユーザー企業側にしっかりと入り込む事で身に着ける事ができるので、ある程度設計や構築の知識がついたタイミングでユーザー企業にどっぷりとつかれるプロジェクトに従事する事で解決します。

ベンダーやWeb系企業のインフラ部門に入る事ができれば、設計や構築からキャリアをスタートさせる事ができるので、新卒や第2新卒の立場の場合はまずはこの立場を目指すのが良いでしょう。

設計や構築からのキャリアスタートが難しい場合、以下のようにキャリアをステップアップさせる事でキャリアアップする事ができます。

監視オペレータやサポートデスクからキャリアスタートする場合

監視オペレータやサポートデスクは一般的に決められた運用手順書やルールに則り仕事を行う立場です。

よって、システムに触れる機会はあるものの、設計や構築とは程遠い位置にいる為、上述したようなキャリアを積むには配置転換を希望する必要があります。

運用監視オペレータやサポートデスクのメリットは定刻通りに仕事が始まり、定刻通りに仕事が終わる事なので、帰宅後に勉強して知識を深め設計や構築ができる部門に配置転換を希望しましょう。

できれば基本情報技術者や応用情報技術者といった資格を取得し、最低限のIT知識がある事を証明する事で配置転換が有利になるようにする事がベストです。

運用管理業務からキャリアスタートする場合

オペレータではなく企業の運用部門としてキャリアスタートした場合、定例的な運用手順の実施だけでなくトラブル解決する機会があれば積極的に関わりましょう。

また、設計や構築ができそうな運用改善の開発プロジェクトや増強プロジェクトが立ち上がった場合、積極的に参画するように手を挙げる事で、設計や構築経験を積む事ができます。

最終的には完全な新規開発プロジェクトやリプレースプロジェクトへの従事が望ましいですが、そういったプロジェクトがない場合には開発部門へ配置転換してもらうように希望し、設計や構築経験を積む機会を手に入れる事がベストです。

まとめ

インフラエンジニアのキャリアパスとして考えられる道について

本記事で紹介したキャリアパスについては、筆者自身の経験と様々なエンジニアのキャリアを見てきた経験を元に紹介しています。

記事内の内容について不明点があれば、本記事に対するコメントで質問をご記載ください。

内容を確認の上、返信致します。

インフラエンジニアとしてキャリアを築き、目標を達成していきましょう。

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