「客先常駐」という言葉でググると「辛い」とか「一人」とかいうワードが関連ワードで出てくる。
そんなにみんな辛いのだろうか?
と思って色々と読み進めていると
「新卒で一人で常駐先に行かされた」
「前任者がすぐに辞めてしまい一人になってしまった」
「知り合いがいないので辛い」
となかなかカオスな状況になっています。
そんな状況だったら辛くて当然です。
だって同じ会社の人間がいるかもわからない環境にいきなり放り込まれ、右も左もわからないままに業務を任されるのですから。
そんな状況が続けば、当然会社を辞めようとか転職しようと思うようになりますね。
ただ、ちょっと待ってください。
安易に環境を変えても同じ状況になったりしませんか?
転職すれば状況が改善される。
そう思っていないでしょうか?
断言します。
環境を変えれば状況が改善されると思って動いたとしても、同じことを繰り返します。
まずはこの記事で自分の状況を確認してください。
そもそも現在の状況に置かれた原因の分析が必要
まずは自分が何故そのような状況に置かれてしまったのか?という事の分析が必要です。
あなたが偶然そのような状況になったと思っているなら、それは間違いです。
では、どのように考えるべきかと言うと
あなたが会社に入社した時点からそうなる事は決まっていた
と考えるべきです。
要は会社の方針が全てで、あなたが現在辛いと思っている客先に入る事はある程度定められていた事項だからこそ、あなたは辛い状況に陥っているわけです。
という事は、要は入社する前にあなたが会社の事業方針や実際に行っている仕事について見抜けなかった事によって現在の状況を呼び込んでいると考えてください。
現状を変える選択肢は4つ(ただし、実現できればの話)
あなたが現状を変えるとしたら取りえる選択肢は4つあります。
1つ目は今の現場で関係性作り自分を優位な立場にする
2つ目は会社に伝えて配属を変えてもらう
3つ目は転職
4つ目は独立
ただ、現時点で4つ目を取りえるのはかなり自分に自信を持った人だけでしょうし、本記事では省きます。
1つ目はただ自らの力でとにかく周囲との関係性を作りながら、認めてもらう事。
もし成功すれば、自分にとっていい環境を作る事ができるかもしれませんし、力が認められれば自分の優位に物事を運ぶ事もできます。
が、それなりの実力が必要になってくるので、そのあたりの事は別記事で語りたいと思います。
2つ目の会社に伝えて配属を変えてもらうというのは、部署を変えてもらう、もしくは現場を変えてもらうという選択肢になります。
が、正直この選択肢は実現が難しいでしょう。
会社に伝えたとしても
「今の現場に入れるのにどれだけ苦労したと思っている?」
とか
「あと3ヶ月はいてくれ」
と言う話があって引き延ばされるのオチです。
これがある程度会社の中でも年次を重ねてきたり、上司がいる他の現場に呼んでもらえる関係性があったら解決する事もありますが、なかなかそうはいかないのが現実です。
となると一番現実的なのは3番目の転職する事。
1人で行動できて、なおかつ確実に結果を出す事ができる選択肢となります。
会社に転職について伝えるのではなく、退職する旨を伝えるというハードルさえクリアできれば自分の力で今の環境を抜け出す事ができます。
転職を志した時に気を付けたい事
では転職する上で何に気を付ければいいのか?と言うと以下の事に気を付けて活動しましょう。
IT業界のどの位置づけの企業に行きたいか決める
IT業界に強い転職サイト・エージェントを使う
転職先にSES企業を選ばない
まず第一にSES企業を転職先としない事。
これは絶対条件です。
同じようなSES企業に転職すれば、また同じような状況に陥ってしまいます。
以下の記事ではSES企業の見極め方について紹介していますので、特徴に当てはまる企業は避けるようにしてください。
SES企業の見極め方7選!IT業界で10年以上働くSEが教えます。
IT業界のどの位置づけの企業に行きたいか決める
次に自分はIT業界のどの位置づけの企業に行きたいのか決めましょう。
上流工程をやらない企業もありますし、自社サービスを持っていない会社も多いです。
ただ、共通して言えることはSES企業というのはIT業界の中でも底辺に位置します。
よって、自分がどの位置の企業に行きたいのか目標を明確にしましょう。
SIが良いのか?Web企業が良いのか?
自社サービス企業が良いのか?ベンダーが良いのか?
それぞれがそれぞれに特徴を持っています。
以下ではメーカーやベンダーについてどのような位置づけなのか?をまとめていますので参考にしてください。
SIerとベンダー、メーカー、SEの違いとは?IT業界で10年以上働くエンジニアが詳しく説明
SI企業とは?SIerとしての役割を6種類に分類して説明!SIer企業同士の関係性とは?
また現在は楽天やLINE、マネーフォワードなどに代表されるWeb系企業もITスキルをつけたい人にとっては良い就職先です。
自分がどんなIT企業に行きたいのか?
という事を軸に行きたい企業を探しましょう。
IT業界に強い転職サイト・エージェントを使う
客先常駐ではなくユーザー企業や自社サービスを持つ会社に行きたいと考えた際に、ITに詳しくない転職会社にお願いしてしまうと「客先常駐」とか「SES」というワードを知らないなんて事になりかねません。
よって、IT業界に強い転職サイトやエージェントを使うようにしましょう。
現在最も勢いがあるIT業界に強い人材会社は後述する3社になります。
どこもSIやWeb系企業、更にはコンサルといったIT関連の会社に多くのパイプを持っている会社なので安心して任せて大丈夫です。
ちなみに転職サイトは自分で企業に応募するのに対し、エージェントは担当者を付けて履歴書の添削や条件の交渉をしてもらうという違いがあります。
転職サイトは情報集めに必須なので登録し、エージェントは情報を聞くために登録してください。
実際に転職活動をする上でエージェントの担当者が不要だと感じたら断ればいいだけなので、現時点では選り好みせずにどちらも活用する事で、多くの情報を手に入れる事ができます。
転職活動はいかに魅力的なオファーを見つける事ができるのか?が全てな為、あらゆるところから日常的に情報を集める事からはじまります。
転職サイトは登録するだけで情報メールを毎日送ってくれるので、すぐに転職に向かう気がなくても登録だけしておくことをおすすめします。
普段から情報を集めておけばいざという時にすぐに動けるので、仮に職場がとんでもない状況になり居づらくなった時に焦らずにすみます。
余裕があるうちにリクナビNEXTは登録しておきましょう。
情報収集に最適ですし、求人情報の母体が多いですよ、
まとめ
客先常駐が辛い場合、どうあがいてもどうしようもな状況になってしまう事があります。
そうなってからでは遅いので、とにかく早めに動きいつでも転職できる準備を進めておく事がうまく生き抜くコツです。
少なくとも客先常駐の状況になっているのは会社の都合ですので、自分にあわないと思ったら無理せずに対策していってくださいね。